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テオドール・ブルーマー (1881-1964)
6重奏曲「自作主題と変奏」 作品45 より ブルーマーはベルリンに生まれた20世紀のドイツの作曲家で、第2次世界大戦前から戦中にかけてドレスデン、ライプツィヒの放送局の監督として活躍した。前に紹介したスミットがナチス・ドイツの犠牲者であったの対し彼はこの第3帝国の時代に音楽家として成功した。そのため、戦後は音楽界の表舞台からは姿を消してしまうが、その後期ロマン的な作品の数々は注目に値する値する。また、木管5重奏、この6重奏を始め多くの管楽アンサンブル作品を残している。自作テーマとそれをもとにした自由な変奏曲からなる多楽章形式の楽曲で、スミットの6重奏とは対照的に19世紀ロマン派を思わせるような美しい旋律と和声は聞く者を魅了する。今回はその中の テーマ、カプリッチョ、パストラーレ、フモレスケ、フィナーレを演奏する。 # by cornodacaccia | 2006-10-10 02:58
レオ・スミット (1900-1943)6重奏曲 (1933)
20世紀前半のオランダの作曲家で、1920年代パリに住み当時のフランスを代表する作曲家、ドビュッシー、ラヴェルなどの影響を強く受けた。その後、故国のアムステルダムで作曲家、教育者として活動するが、彼がユダヤの家系であったため第2次世界大戦中オランダを占領したナチス・ドイツにより、1943年、妻とともにポーランドの強制収容所におくられその3日後に処刑された。彼のこの作品は1933年に作曲されたが、現代のぶつかりあう激しい和声とリズムをもちながらも、フランス印象主義、新古典主義的、あるいはロマン的な叙情あふれる楽想も随所に見られる。数少ない木管5重奏とピアノの6重奏曲のレパートリーとして、テュイレ、プーランク、ジェイコブの作品などと並ぶ注目されてよい名曲である。 # by cornodacaccia | 2006-10-10 02:58
木管5重奏(フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット)とピアノという編成のレパートリーは決して多いとは言えません。おそらくこれらの楽器を演奏している方がすぐに思いつくのは、ルートヴィヒ・テュイレ、フランシス・プーランク、ゴードン・ジェイコブの6重奏ではないでしょうか。
我々はこの中のテュイレとジェイコブは、2004年、2005年にドイツ、日本で演奏し、プーランクは今取り組んでいるところです。 ところで、これらの曲以外にもロマン的な名曲、ヨーゼフ・ラインベルガーのヴァイオリン、チェロ、ピアノの3重奏曲(作品191)からの6重奏へ編曲されたもの、そしてこれはかなりの知られざる名曲だと思った、レオ・スミットとテオドール・ブルーマーの6重奏曲などがあります。この2曲は昨年、ドイツで演奏し、今年日本で再演致します。意外なところにも名曲が残されているものだと思いました。また、この2人がちょうど同じ時期、第2次世界大戦前に活動し、スミットがユダヤ人でナチスにより抹殺された(処刑)のに対しブルーマーはナチスの時代に出世した作曲家という意味でも興味深い組み合わせだと言える。詳しい解説はまた別に。 これ以外にも、今年はアルベール・ルセールの「ディベルティメント」(オリジナル、作品6)、モーリス・ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」も6重奏で演奏する。 # by cornodacaccia | 2006-10-10 02:57
モーツァルトは1778年春パリ滞在していたが、その頃頻繁にザルツブルクの父宛に手紙を送っていた。その中の一つに「フルート、オーボエ、ファゴット、ホルンのための協奏交響曲」について触れられた部分がある。しかし、その後この曲についての情報は一切なく、自筆譜はもちろん、演奏された形跡も楽譜が書かれた形跡も残されていない。1868年、モーツァルト研究家である、オットー・ヤーンの遺品の中から現在一般に流布している「オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンのための協奏交響曲」の筆写譜が含まれていた。フルートの代わりにクラリネットが入れられ、しかも自筆譜はなく後の時代(最近の研究では1820年代?)に書かれたものであった。
1928年にスコアが出版され、この曲は徐々に演奏される機会も多くなり人々に愛好されるようになった。以来、モーツァルトの作品として有名になったこの曲であるが、その正当性と、様々な「モーツァルトらしからぬ」作曲技法、ハーモニー、オーケストレーションには多くの音楽学者から大きな疑問が呈されていた。新モーツァルト全集では「偽作」のカテゴリーの中に入れられ、全ての音楽学者は作品がモーツァルトの手によるものではないという意見を持ち、ソロパートのみモーツァルトであるというものから「全くの贋作」であるというものまで存在し結論を見るに至っていない。また、このヤーン版の協奏交響曲がはたしてモーツァルトの父宛の手紙の中にあるものなのか、その編曲なのか、全く別の作品なのか、あるいは他の作曲者による編曲なのか新作なのか今日に至るまでこの曲の成立と伝承については謎に包まれている。(私の見解は後の時代の管楽器奏者による贋作) 1974年、アメリカの音楽学者、ロバート・レヴィンによりもとのフルートが入りクラリネットを除いた新ヴァージョンが出版された。いくつかのCDなども録音され徐々に演奏される機会も増えているが、今回その版をもとに私が通常のクラリネット入りヴァージョンのため編曲した。曲の大まかな部分は偽作とされるヤーン版をもとにし、レヴィンの新ヴァージョンのソロ部分を採用した。 # by cornodacaccia | 2006-10-10 02:26
伝Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
伝ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト (1756-1791) <レヴィン=市川版> Sinfonia concertante Es-Dur KV. C14.01 (KV. 297b) 協奏交響曲 変ホ長調 KV.C14.01 (KV. 297b) 現在では、管楽器の協奏曲として定着したこのシンフォニア・コンチェルタンテ。今回演奏するバージョンは通常のものではなく、一風変わった編曲によるものです。1778年のモーツァルトの父宛の手紙にある、フルート、オーボエ、ホルン、ファゴットのためアメリカの音楽学者、ロバート・レヴィンが編曲したものをもとに再度、通常のオーボエ、クラリネットの編成に私が編曲しました。通常の版が、オーボエとクラリネットのパートがより重要な役割を果たしているのに対し、新しい私によるものはすべての4つのパート、それぞれに独奏メロディを均等にもたせ、さらには独奏から4重奏まで様々な音色の変化が楽しめるものとなっています。詳しい解説もご覧下さい。 # by cornodacaccia | 2006-10-10 02:25
ハンブルクからの格安チケットで、アムステルダム経由……、出発してから24時間後に無事成田に到着でした……。アムスで8時間待ち…。いやぁ、疲れました。わんさか仕事がたまってます……。
# by cornodacaccia | 2006-10-10 01:44
協奏曲の独奏
2006年10月18日(水)19時00分 開演 彩の国さいたま芸術劇場音楽ホール(与野本町駅下車)入場料 1000円 ルミナス・フィルハーモニー第2回演奏会 独奏「アンサンブル・ハンブルク=大阪」 W. A. モーツァルト管楽器のための協奏交響曲 Es-Dur(レヴィン・市川編) 他 お問い合わせ:ichikawa@surfeu.de
# by cornodacaccia | 2006-10-06 09:17
「アンサンブル・ハンブルク=大阪」演奏会(東京/多摩)
2006年10月19日(木)19時00分 開演 東京・多摩・新都市センターホール(多摩センター三越7階) 入場料 1500円 中学生以下 800円 演奏曲目: レオ・スミット 6重奏曲(フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット、ピアノ) テオドール・ブルーマー 6重奏曲(フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット、ピアノ) アントン・ライヒャ 5重奏曲(独奏イングリッシュホルンのための) W. A. モーツァルト 歌劇「魔笛」より(市川克明編曲) 他 お問い合わせ: ichikawa@surfeu.de
# by cornodacaccia | 2006-10-06 09:09
「アンサンブル・ハンブルク=大阪」演奏会(大阪/枚方)
2006年10月28日(土)15時枚方市民会館(京阪枚方駅より徒歩3分) 演奏曲目: レオ・スミット 6重奏曲(フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット、ピアノ) テオドール・ブルーマー 6重奏曲(フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット、ピアノ) M. ラヴェル パヴァーヌ A. ルセール ディヴェルティメント W. A. モーツァルト歌劇「魔笛」より(市川克明編曲) 他 お問い合わせ: ichikawa@surfeu.de
# by cornodacaccia | 2006-10-06 09:05
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